酵素とは?はたしてダイエットに効果的?

美容に興味のある方なら一度は耳にしたことがあるであろう、「酵素」。言葉を知っていても、酵素がどんな物質で、どんな働きをするのか説明できる方は少ないかもしれません。本当にダイエット効果があるのか気になっている方も多いのではないのでしょうか?今回の記事では、酵素のことを全く知らない方にもわかりやすく解説していきます!

酵素には3種類あります!

 そもそも、酵素とはどんな物質のことを指すのでしょうか?酵素はタンパク質の一種で、私たちの体内のほかにも、動物、植物、微生物などの中にも存在しています。酵素は大きく分けて3種類ありますが、このうち体内で作られるものが「代謝酵素」と「消化酵素」、食べ物から摂取するのが「食物酵素」です。ここではこれらの酵素のはたらきについてご説明します。

これがダイエットの鍵「代謝酵素」

 私たちの身体は、脂質と糖質をエネルギーとして利用していますが、ただ食事をして栄養を体内に取り込んだだけではエネルギーを作り出すことができません。

 身体は車に似ていて、栄養素というガソリンを取り込んだあとに、エンジンをかけてあげる必要があるのです。このエンジンの役割を果たしてくれるのが、筋肉や臓器に含まれている代謝酵素です。

 同じ量のガソリンを入れても、エンジンの性能によって燃費は変わりますよね。代謝酵素がしっかりと働く身体は代謝効率がよく、肥満予防につながります。

栄養の吸収を助ける「消化酵素」

 私たちの三大栄養素と呼ばれるタンパク質、糖質、脂質というのは、それぞれアミノ酸、グルコースなどの単糖、脂肪酸がいくつもつながってできたものです。

 食事から摂ったこれらの栄養素を、まずはアミノ酸やグルコースなど、最小単位に分解しなくてはいけません。鎖のつなぎ目を切って、分解するイメージでしょうか。このサイズに分解しないと、身体が栄養成分を利用することができないのです。

 体内でこのつなぎ目を切るハサミのような役割をしてくれているのが、消化酵素です。消化酵素は食べ物の通り道である胃や小腸に存在しています。

実は体内以外にも?「食物酵素」

 ここまでは体内ではたらく酵素の紹介でしたが、ここでご紹介するのは食べ物に含まれている酵素「食物酵素」です。役割は先ほどの消化酵素と同じく、栄養素の連結部分を切ることです。

 食物酵素の特徴は、50℃前後で活性が高まること。

つまり、炒め物や煮物などの加熱調理をしてしまうと、酵素の活性は失われてしまいます。サラダなど生の状態で食べて初めて、食物酵素がパワーを発揮してくれることになります。

もし酵素が不足してしまうと…?

 今まで3種類の酵素をご紹介してきましたが、これらが不足するとどうなるのでしょうか。消化酵素が不足すると栄養素を分解するパワーが減り、せっかく摂取した栄養素が体内に取り込まれにくくなります。

 また、代謝酵素が不足すると、栄養素からエネルギーへの変換の効率が落ち、疲れやすくなってしまいます。

 せっかく栄養素というガソリンを摂取しても、肝心のエンジンが働いてくれなければ、エネルギーは吸収されずに脂肪が蓄積します。同じ食べ物を食べても、酵素が不足している人の方が太りやすくなってしまうのです。

 酵素が不足すると、摂取した栄養素をうまくエネルギーに変換することができず、栄養不足になってしまいます。当然体力は落ち、疲れやすくなったり、太りやすくなったりしてしまう可能性もあります。健康な身体を手に入れるためには、酵素は必要不可欠なのです。

酵素不足に陥りやすいのはこんな人

 私たちが生涯で作ることのできる酵素の量は決まっていると言われています。また、体内で作ることのできる酵素の量も決まっています。このため、年齢を重ねていくと、使える酵素の量は減少していきます。

 20代のころは元気いっぱいだったのに、近頃どうも疲れやすい…という方もいらっしゃるかもしれません。それもそのはず、20代と比較して40代では50%、60代では30%しか酵素が作れなくなってしまうのです。酵素不足を回避するためには、酵素の無駄遣いを避ける必要があります。

 不足した酵素は食べ物で補給しましょう!

 食生活に気を付ければ、高齢者になってもたくさんの酵素を使える状態を維持することができます。反対に、避けたいのは以下のような食生活です。

  • 焼肉や揚げ物、ラーメンのようなこってりした食事が多い
  • 生野菜はあまり食べない
  • 甘いものについつい手が伸びてしまう
  • レトルト食品やファストフードをよく利用する
  • 生活リズムが不規則で、食事時間が遅くなることが多い

 このような食生活は、糖類や脂質の摂りすぎになってしまいます。これらの栄養素をエネルギーにするために多くの酵素が利用され、無駄遣いになってしまうというわけです。

 また、胃のはたらきや酵素の活性がピークになるのは、正午から夕方にかけてだと言われています。食事時間が遅いと、活性の低い酵素で消化を行うことになり、時には消化をしきれない場合も。これでは胃に負担がかかってしまいますし、酵素の無駄遣いにもなります。

 これらの無駄遣いを避けるためには、体内で作られる酵素を温存し、食物酵素を積極的に取り入れ、効率よく体内の酵素量を増やしたいですね。

酵素を摂るにはどんな食べ物を食べるとよいの?

 食べ物から酵素を摂取するのがよいことはわかりましたが、いったい何を食べればよいのでしょうか?

 酵素が豊富な食べ物として有名なのは野菜です。加熱すると活性が失われてしまうため、生野菜を積極的に摂るようにしましょう。果物にも多く酵素が含まれています。栄養素の分解という観点では、食事の1時間ほど前にこれらを摂取することが有効です。
 

やっぱり!「野菜・果物」

 酵素を含む野菜・果物を列挙してみました。

 野菜

  • 大根
  • キャベツ
  • 山芋
  • 玉ねぎ
  • セロリ
  • にんじん
  • トマト
  • きゅうり
  • ブロッコリー
  • にんにく
  • しょうが

果物

  • りんご
  • バナナ
  • パイナップル
  • キウイフルーツ
  • アボカド

日本の伝統「発酵食品

 味噌や納豆など、馴染みぶかい発酵食品は発酵の過程で消化酵素などを産生しています。また、発酵食品は乳酸菌も多く含みます。この乳酸菌が酵素のはたらきを助けてくれるため、発酵食品も積極的に摂りたい食品です。

 なかでも胃酸による影響を受けにくい植物性乳酸菌は腸に届きやすいため、意識して摂るとよいでしょう。

動物性乳酸菌

  • 牛乳
  • チーズ
  • ヨーグルト

植物性乳酸菌

  • 納豆
  • 漬物
  • ぬか漬け
  • キムチ
  • 甘酒
  • 味噌

さらに酵素のパワーをプラスするために

 せっかく摂取した酵素ですから、しっかり機能してほしいですよね。そのためにできることをご紹介します。

よく耳にする「食物繊維」

 食物繊維は腸内環境の改善に役立ち、酵素のはたらきを良くしてくれます。さらに、コレステロールをコントロールし、血糖値の急激な上昇を抑える役割もあるので、糖尿病の予防や改善にも期待できます。

ちょっと聞きなれない?「抗酸化食品」

 体内に存在する「活性酸素」という物質は、細胞の代謝をジャマして、エネルギーの利用効率を下げてしまいます。これを防ぐために摂りたいのが抗酸化食品です。効果酸化作用の期待できる食品として発酵食品が挙げられます。さらにビタミンA・E・Cを多く含む食品を摂取することで、身体を酸化から守ることができます。

 活性酵素を不活化し、細胞を保護することで代謝がスムーズに行えるようになります。代謝がアップすると痩せやすい身体を手に入れることができます。

実は大切な「睡眠」

 酵素にしっかりはたらいてもらうためには、質のよい睡眠も重要です。睡眠は脳や身体を休めるだけでなく、日中に使う酵素をチャージする時間でもあります。

 朝から酵素を使えるように、日付が変わる前にはベッドに入り、7時間程度の睡眠を取ることが大切です。

酵素パワーで健康な身体を手に入れましょう!

 ここまで酵素についてご紹介してきましたが、まとめると、酵素の役割は「摂取した栄養素をエネルギーに変え、身体のはたらきをスムーズにすること」と言えます。代謝がアップすると、活動的な日々も一歩近づいてきそうです。

 食物の持つ酵素に頼りつつ、体内の酵素を無駄遣いしないように、健康な生活を手に入れましょう!